【高配当株】アネスト岩田(6381)を徹底分析!
コンプレッサー国内トップ、自己資本比率68%・10年で配当4倍・利回り5%超の増配株を正直解説

⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 掲載しているデータは2026年6月12日時点のものです(出典:IRBANK・Yahoo!ファイナンス)。 株価・配当金は変動しますので、投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。
本記事では魅力だけでなくリスクも正直にお伝えします。

神奈川県横浜市に本社を置くアネスト岩田株式会社(証券コード:6381)。 製造現場の「縁の下の力持ち」である空気圧縮機(コンプレッサー)とスプレーガン・塗装機器の 国内トップメーカーです。自動車の塗装ライン・建設現場の空圧ツール・ 食品工場の衛生設備など、あらゆる産業の製造現場で使われる「地味だが絶対に必要な製品」を作り続けています。

高配当株として注目される理由は明確です。2025/3期の45円から2026/3期に87円へと大幅増配(+93%)を実施し、 さらに2027/3期予想は93円(創業100周年記念配当含む)・配当利回り5.48%という 高い水準に達しています。一方で、記念配当消滅後の2028年以降に配当が下がるリスクが存在します。 コアラ先生はこの点も正直にお伝えします。

🔧 「アネスト岩田」って何をしている会社?——産業を動かす"空気の力"の専門家

アネスト岩田は1927年創業(2027年で創業100周年)の老舗精密機器メーカーです。 主力製品は①コンプレッサー(空気圧縮機)②スプレーガン・塗装機器の2本柱。 コンプレッサーは工場のエアツールや医療機器・食品製造の清潔エアなど多様な産業に不可欠で、 塗装機器はトヨタ・ホンダなどの自動車メーカーの塗装ラインでも採用されています。 製品の特性上、一度導入されると長期間使われ続ける(リプレース需要)ため、 安定したストック型の収益が生まれやすいビジネス構造を持ちます。 また、アジア(中国・インド・タイ)への積極展開により、 国内製造業の縮小リスクを海外成長でカバーしています。

⚠️ 投資前に知っておきたいリスク——記念配当と景気連動性
🔴 2027/3期の93円には「創業100周年記念配当5円」が含まれる: 2027/3期予想の配当93円(中間43円+期末50円)には、それぞれ2円・3円の創業100周年記念配当が含まれています。 記念配当は通常一時的なもので、2028年以降は5円分が削減される可能性があります。 2027年の配当が実質的な「通常配当」ではない点を理解した上で判断することが重要です。
🟡 2025/3期に49円→45円の減配があった: 2024/3期の49円から2025/3期は45円と4円の減配がありました。 業績の変動により配当が上下するケースがある点は把握しておきましょう。 ただし2026/3期に87円と大幅増配しているため、 長期的な増配傾向は維持されています。
🟡 製造業・設備投資向けの景気連動リスク: コンプレッサー・塗装機器は製造業の設備投資に依存するため、 景気後退期には受注が落ちる傾向があります。 また為替変動(円高)がアジア向け輸出の収益を圧迫するリスクもあります。
✅ アネスト岩田の3つの強み
🏦 自己資本比率68%の安定財務基盤: 売上550億円規模の製造業として自己資本比率68%は非常に高水準です。 借入に頼らない健全な財務体質が、業績が一時的に悪化しても配当を支える体力となっています。 2025/3期の一時減益時も財務基盤は揺らがず、翌期に大幅増配を実現できた背景です。
📈 10年で配当22円→87円(4倍)の増配実績: 2016/3期の22円から2026/3期の87円まで、10年間で約4倍の増配を達成。 2017/3期に20円への一時減配はあったものの、 以後は2022〜2024年の大幅増配を経て増配基調が続いています。 業績拡大に連動した株主還元の意識が高い企業です。
🌏 グローバル展開とニッチ市場での競争優位: コンプレッサー・塗装機器という専門領域で国内トップクラスのシェアを持ち、 中国・インド・タイなどアジア新興国の製造業拡大の恩恵を受けています。 製品の技術的参入障壁と顧客の設備依存度(スイッチングコスト)が高く、 安定した受注継続が期待できるビジネス構造です。

基本情報

アネスト岩田株式会社
6381
機械(コンプレッサー・塗装機器)
東証プライム
3月(3月31日)
年2回(中間・期末)
コンプレッサー・スプレーガン・塗装機器の製造・販売
2026年6月12日時点(出典:IRBANK・Yahoo!ファイナンス)

現在の株価・配当情報

配当利回り(2027/3期予想93円ベース・2026年6月21日株価)
5.48%
株価(2026年6月21日時点)
1,697円
1株あたり年間配当金(2026/3期実績)
87円
時価総額
約691億円
計算式:93円(2027/3期予想配当)÷ 1,697円(2026年6月21日株価)× 100 ≈ 5.48%
📌 株価は常に変動します。最新株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
📊 大幅増配の背景——2025年45円→2026年87円(+93%)の理由

2026/3期の業績は売上559億円・営業利益55.6億円・純利益53.6億円・EPS136.03円と、 過去最高水準の純利益を達成しました(前期EPS108.19円から約26%増益)。 この業績拡大を背景に、配当を45円から87円へと大幅引き上げ。 さらに2027/3期は創業100周年記念配当5円を含む93円を予想しています。 記念配当分を除いた通常配当部分は88円程度と推定されます。 配当性向は2026/3期実績で約64%(87円÷136.03円)と適正水準です。

スクリーニング指標

数値はIRBANK・Yahoo!ファイナンスの2026年6月12日時点のデータです。

指標アネスト岩田の数値目安・判定
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
5.48%(2027/3期予想93円・株価1,697円ベース)
2026/3期実績87円ベース:5.13%
✅ 3.5%以上(高水準)
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
約64.0%(2026/3期:87円÷136.03円)
過去(2016〜2025)は24〜42%と安定
✅ 20〜70%の適正範囲内
自己資本比率
(財務の安定度)
68.0%(2026/3期) ✅ 40%以上(高水準)
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
10.55%(2026/3期)
過去最高は2024/3期の11.17%
✅ 8%以上
PBR
(株価純資産倍率)
1.29倍 ✅ 1.5倍以下(適正水準)
PER
(株価収益率・割安度の目安)
16.51倍(2027/3期予想ベース) ⚠️ 15倍をわずかに超過(機械株として標準的)
時価総額
(会社全体の値段)
約691億円 ✅ 500億円以上(流動性あり)
増配実績(直近10年) 22円→87円(4倍・一時減配2回あり) ✅ 長期増配トレンド継続

8項目中7項目クリア。PERがわずかに15倍を超えている点が懸念材料ですが、 機械・製造業株として見れば標準的な水準です。 配当利回り5%超・自己資本比率68%・PBR1.29倍という組み合わせは魅力的ですが、 2027年の記念配当(5円)消滅後のリスクは必ず把握しておきましょう。

10年グラフ(2016〜2025年度)

※グラフは2025/3期末までの10年分です。2026/3期の87円・現在株価1,697円は下記テーブルで確認できます。

2016〜2021年は900〜1,150円台で推移。2022/3期は831円まで下落し、配当利回りが3%台に上昇した時期でした。 2023年以降は業績回復(EPS100円超)とともに株価も上昇し、 2024/3期末は1,354円と近年のピークを迎えました。 2025/3期末は1,142円に落ち着き、その後2026年の大幅増配発表で株価は1,600円台まで上昇しています。
増配 減配 維持
2016/3期の22円から2025/3期の45円まで、10年でほぼ2倍に増加(このグラフ範囲内)。 2017年に22→20円と一時減配、2025年に49→45円と再び小幅減配がありましたが、 長期トレンドとしては明確な増配基調です。 特に2022〜2024年の3年連続大幅増配(24→30→38→49円)が目立ちます。 このグラフには含まれていませんが、2026/3期は87円と2倍近い大幅増配を実現しています。
2016〜2021年は配当利回り2%前後と低水準で、高配当株の基準ラインには届いていませんでした。 2022年の株価下落(831円)をきっかけに利回りが3.61%へジャンプ。 以後は増配と株価の両方の影響を受けながら3〜4%台を維持しています。 2025/3期末時点で3.94%。 現在(2026年5月)は大幅増配の効果で5%超の水準に達しています。

配当金推移(2016〜2027年度)

年度1株あたり年間配当金EPS(1株利益)配当性向前年比
2016/3期22円約62円35.4%基準年
2017/3期20円約82円24.5%減配 −2円
2018/3期20円約67円29.7%維持
2019/3期22円約71円31.2%増配 +2円
2020/3期24円65円36.8%増配 +2円
2021/3期24円約63円37.9%維持(コロナ禍)
2022/3期30円約86円34.8%増配 +6円
2023/3期38円108円35.1%増配 +8円
2024/3期49円122円40.1%増配 +11円
2025/3期45円108円41.6%減配 −4円
2026/3期(実績)87円
(中間41円+期末46円)
136円64.0%大幅増配 +42円
2027/3期(会社予想)93円
※記念配当5円含む
約100円(推定)約93%(推定)創業100周年記念増配
📝 総評:2016〜2026年の10年間で配当は22円から87円へ約4倍に増加。 2017年・2025年の2回の一時的な減配はあったものの、長期的な増配トレンドは鮮明です。 2026/3期の87円は過去最高。2027/3期の93円は創業100周年記念配当(+5円)を含むため、 2028年以降の通常配当水準(88円程度?)を見極めることが重要です。

財務の安定性と業績推移

機械メーカーながら自己資本比率60%台後半という安定財務が特徴です。

年度売上高営業利益純利益EPS自己資本比率ROE
2023/3期485億円58.4億円43.8億円108円66.6%10.95%
2024/3期534億円61.8億円49.3億円122円66.8%11.17%
2025/3期544億円59.0億円42.8億円108円67.7%9.13%
2026/3期(実績)559億円55.6億円53.6億円136円68.0%10.55%

売上は2023〜2026年で485億→559億円と着実に拡大中。 2025/3期は円高・原材料費上昇の影響で純利益が一時的に落ち込みましたが(42.8億円)、 2026/3期は純利益53.6億円と過去最高水準を更新しました。 自己資本比率は67〜68%台を安定維持しており、借入に依存しない健全な財務構造が続いています。 ROEは9〜11%台と機械メーカーとして平均的ですが、着実な利益成長が続いています。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

コアラ先生の正直評価:
アネスト岩田は「地味だが実力のある製造業株」の典型です。 コンプレッサーや塗装機器は景気変動の影響を受けますが、 一度設置した機器はメンテナンス・更新で長期取引が続く「ストック型ビジネス」の側面があります。 2026/3期の大幅増配(45→87円)は業績拡大の自信の表れであり、 自己資本比率68%という財務余力が後押ししています。 ただし2027/3期の93円は記念配当含みという点は必ず念頭に置いてください。

🌱

公務員投資家への視点:
「安定した会社に長期投資する」という高配当株投資の王道スタイルに合致する銘柄です。 自己資本比率68%・東証プライム・時価総額691億円と、 財務・流動性ともに安心感のある規模感があります。 2028年以降の配当水準が読みにくいのが悩みどころですが、 業績が続けば記念配当消滅後も高水準を維持できる可能性は十分あります。 NISAの成長投資枠での長期保有を検討する価値がある銘柄の一つです。

⚠️

こんな方には特に注意:
①2027/3期の93円が「永続的な配当」だと思い込まないでください。 記念配当5円の消滅後は88円程度に戻る可能性があります。 ②景気後退期(特に製造業の設備投資が冷え込む局面)では業績・配当が影響を受けます。 ③為替動向(円高)は輸出比率の高いアネスト岩田の業績に影響するため、 為替リスクも意識してください。

こんな方に向いている銘柄・向いていない銘柄

✅ こんな方に向いています
💡財務安定性を重視したい方
自己資本比率68%・東証プライムの安定企業に長期投資したい方。製造業ながら財務体質は優等生レベルです。
📈増配傾向の銘柄を探している方
10年で配当4倍という増配実績が示す通り、業績成長に連動した還元姿勢が高い企業です。長期保有で恩恵を受けやすい銘柄です。
🔭製造業・機械株のビジネスモデルを理解できる方
コンプレッサーは「産業の米」とも言われる基幹製品。製造業の設備投資動向を理解した上で保有できる方に向いています。
🏢NISA成長投資枠で長期保有を考えている方
配当利回り5%超・財務安定・東証プライムという条件がそろう銘柄はそう多くありません。10年単位の長期投資に向いています。
❌ こんな方には向いていません
🔴2027年の93円配当が「ずっと続く」と思っている方
2027/3期の93円には創業100周年記念配当5円が含まれています。2028年以降は5円分が削減されるリスクがあることを理解しておく必要があります。
🟡景気変動に敏感な方
製造業・設備投資向けの製品のため、景気後退期には業績・株価が影響を受けます。「どんな局面でも安定」とは言えません。
🟡短期で大きなリターンを求める方
地味な製造業株のため、株価の急騰は期待しにくいです。配当収入をコツコツ積み上げる長期スタイルが合っています。
🔴為替リスクを許容できない方
アジア向け輸出を含むため、円高局面では業績に影響が出ます。為替変動が気になる方は注意が必要です。
🐨 コアラ先生の一言:「2027年の記念配当消滅後も88円程度の通常配当が続くかどうか——それを業績で確認しながら、少額から積み上げていく」というのがこの銘柄との上手な付き合い方だと思います。焦らず、淡々と。

📋 まとめ:コアラ先生の総合評価

コアラ先生の評価
★★★★☆
(5点満点中4点)
評価ポイント判定コアラ先生のコメント
財務の安定性 ○ 高い 自己資本比率68%は製造業として非常に高水準。借入に頼らない健全経営が続いている。
配当の継続性 ○ 良好 10年で配当4倍の増配実績。2017・2025年の2回の一時減配はあったが、長期増配トレンドは鮮明。
収益性・ビジネスモデル ○ 安定的 コンプレッサー・塗装機器のニッチ市場トップ。アジア展開でグローバル成長の恩恵を受けやすい。
割安感 △ 普通 PBR1.29倍は適正水準。PER16.51倍はやや割高に見えるが、機械株として標準的な範囲。
リスク △ 要注意点あり 2027年の記念配当消滅リスク・景気連動性・為替リスクは理解した上で投資判断を。
🐨 コアラ先生の結論

アネスト岩田は「製造業の地味株」という印象とは裏腹に、 自己資本比率68%・10年で配当4倍・配当利回り5%超という 高配当株として十分な実力を持つ銘柄です。

2026/3期の大幅増配(87円)は業績過去最高に裏打ちされており、 単なる「見せかけの高配当」ではありません。 ただし2027/3期の93円は創業100周年記念配当5円を含む点は注意が必要です。 記念配当分を除いた88円程度を「実力配当」と見た場合、 株価1,697円に対する利回りは約5.1%と依然として高水準です。

投資を検討する際は、①2028年以降の通常配当水準を会社IR・決算説明資料で確認し、 ②業績継続性(アジア向け設備投資需要)を見極めてから、 NISA成長投資枠で少額から始めるアプローチが王道です。

「コンプレッサーを作っている会社」という地味さの中に、 長期配当投資家にとっての実力が宿っている銘柄だとコアラ先生は評価しています。
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配当金・業績データ(出典:IRBANK)
配当金:https://irbank.net/6381/dividend
財務データ:https://irbank.net/6381/results
株式指標:https://irbank.net/6381/per

株価データ
期末株価はIRBANKの「配当利回り÷1株配当金」から逆算した参考値です。 正確な現在株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/6381.T

配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 株価 × 100 = 配当利回り(%)
本記事の5.48%は 93円(2027/3期予想) ÷ 1,697円(2026年6月21日株価) × 100 で算出しています。

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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 掲載データは2026年6月12日時点のものです(出典:IRBANK・Yahoo!ファイナンス)。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。

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