【高配当株】メディキット(7749)を徹底分析!
PBR0.91倍・自己資本比率87%・現金186億円を抱える医療機器の割安株

⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 掲載しているデータは2026年5月22日時点のものです。 株価・配当金は変動しますので、投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。

「PBR1倍以下の割安株」「自己資本比率87%の超堅牢財務」「現金だけで186億円保有」——こんな銘柄があったらチェックしたいですよね。

今回紹介するメディキット(7749)は、外科手術に欠かせない縫合針・縫合糸を製造する医療機器の専業メーカー。地味な業種ですが、手術室では絶対に必要な「消耗品」を供給し続ける安定ビジネスです。

配当利回り3.58%・PBR0.91倍・自己資本比率87.8%と財務面は優秀ですが、注意すべき点もあります。特に2023年の50周年記念配当(一時的な特別配当)の扱いは要注意。コアラ先生がデータを使って正直に解説します。

基本情報

メディキット
7749
精密機器(医療機器)
東証プライム
3月
年2回(9月・3月)
なし
2026年5月22日時点

どんな会社?

メディキットは1973年創業の医療機器専業メーカーです。主力製品は外科手術で使われる縫合針(手術針)・縫合糸。傷口を縫い合わせるときに使う、まさに「手術室の必需品」を作っています。

医療の現場ではどんな経済状況でも手術は必要です。景気が悪くなっても需要が落ちにくい、典型的なディフェンシブ業種といえます。2023年には創業50周年を迎え、記念配当を実施したことでも話題になりました。

💡 メディキットの財務的な「特徴」
  • 自己資本比率87.8%——借金がほぼゼロ。資産のほぼ全てが自己資本
  • 現金・預金186億円——時価総額465億円に対して現金が40%近く(!)
  • PBR0.91倍——帳簿上の純資産より株価が低い「解散価値以下」の水準
  • ROE6.43%——自己資本が多すぎて効率が低く見えるのが課題

現在の株価・配当情報

配当利回り(2027年3月期予想)
3.58%
現在の株価
2,796円
1株あたり年間配当金(予想)
100円
計算式:100円(配当金)÷ 2,796円(株価)× 100 = 3.58%
⚠️ 株価・配当金は常に変動します。必ず最新情報をご自身でご確認ください。

スクリーニング指標

高配当株選びの参考指標です。数値はすべて参考程度にご確認ください。

指標この銘柄の数値目安
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
3.45% 3.5%以上
自己資本比率
(財務の安定度)
87.8% 40%以上
有利子負債倍率
(借金の多さ)
ほぼ0倍(実質無借金) 1倍以下
PER
(株価収益率・割安度の目安)
14.88倍 15倍以下
PBR
(株価純資産倍率)
0.91倍(解散価値以下!) 1.5倍以下
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
48.5% 20〜60%
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
6.43% 8%以上
営業キャッシュフロー
(実際の現金の流れ)
プラス(47億円) 必ずプラス
連続増配年数 増配傾向(2023年記念配当後に実質減配あり) 10年以上で優良
時価総額
(会社全体の値段)
465億円 500億円以上
📝 スクリーニング評価:10項目中8項目クリア。PBR0.91倍・自己資本比率87.8%・実質無借金と財務の質は非常に高い。ROEの低さ(6.43%)と時価総額(465億円)が唯一の懸念点。典型的な「現金を抱えた割安優良株」のプロフィールを持っています。

10年グラフ

📌 株式分割について:2020年4月に株式1:2分割を実施。グラフ・表のデータはすべて分割後の株数ベースに統一して表示しています。現在の株価(2,796円)と比較しやすいよう調整済みです。
2016年から2021年にかけて株価は上昇トレンドで、2021年3月に3,268円のピーク(分割後換算)をつけました。その後2022年に2,326円まで下落。2024年に2,996円と回復しましたが、2025年末は2,616円と再び下落。現在の2,796円は2021年ピークを下回る水準です。株価の安定感は中程度と言えます。
増配 減配 維持
2023年に100円(分割後換算)と突出しているのは創業50周年記念配当(30円分含む)です。翌2024年は記念配当終了で80円に戻り、グラフ上は「大きな減配」に見えます。この一時的な振れを除けば、2020年以降は概ね増配傾向が続いています。2025年は90円、2026年3月期は100円(記念配なしで過去最高水準)まで回復しました。
2018年は株価が高く利回りは1.26%まで低下していました。2022年の株価下落と増配が重なり2.58%に上昇。2023年の記念配当で一時4.09%に跳ね上がりましたが、これは一時的な数字です。2025年以降は3%台で安定しており、今後も3〜4%の水準が続く見通しです。

過去10年の配当金推移

年度1株あたり配当金(分割後)前年比
2016年3月期35円基準年
2017年3月期37.5円増配
2018年3月期37.5円維持
2019年3月期45円増配
2020年3月期50円増配
2021年3月期50円維持
2022年3月期60円増配
2023年3月期100円
※うち30円は50周年記念配当
特別増配
2024年3月期80円
※記念配当終了
記念配落ち
2025年3月期90円増配
2026年3月期(確定)100円増配
2027年3月期(予想)100円維持(予想)
📝 総評:2016年から2026年にかけて35円→100円と約2.9倍に増配。ただし2023年の100円は50周年記念配当30円を含む特別増配。記念配終了後の2024年は80円に戻りましたが、2025年90円・2026年100円と増配が続いており、実力ベースでも上昇トレンドは継続しています。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

この銘柄を選んだ理由:
PBR0.91倍という数字はかなり魅力的です。帳簿上の資産価値(1株あたり3,231円)よりも株価(2,796円)の方が低い、つまり「今すぐ会社を解散しても株主は得をする」水準。しかも現金を186億円も持っており、事業の安定性も医療機器という需要が落ちにくい業種。手堅い銘柄として高配当ポートフォリオに組み込みやすいと思います。

🌱

初心者へのアドバイス:
2023年の配当が100円だったからといって「毎年100円もらえる」と期待しないでください。その年は30円が50周年の特別配当でした。2024年に80円に戻ったとき「減配だ!」と驚いた投資家も多かったようです。正常な配当水準は2024年80円→2025年90円→2026年100円と着実に増加しており、実態はしっかり増配傾向です。

⚠️

注意点:
ROEが6.43%と低い点は正直な課題です。これは「現金を186億円も持ちすぎているから」とも言えます。この現金をM&Aや設備投資、増配・自己株買いに活用すれば株主還元は大きく改善します。逆に言えば、経営陣の方針が変わればROEと株価が一気に上昇する「潜在力」がある銘柄でもあります。

こんな方に向いている / 向いていない銘柄

👍 向いている方
  • PBR1倍以下の「本物の割安株」に投資したい
  • 医療機器・ヘルスケアのディフェンシブ銘柄を探している
  • 超健全な財務・実質無借金の企業を重視する
  • 景気悪化時でも業績が安定する銘柄を保有したい
  • 将来の増配や自社株買いなどの還元強化に期待できる
👎 向いていない方
  • ROE8%以上の高効率企業にしか投資しない
  • 時価総額500億円以上の大型株にこだわる
  • 配当利回り3.58%以上を必須条件にしている(現在3.45%)
  • 2023年のような特別配当が毎年続くと期待している
  • 株価成長(キャピタルゲイン)を主目的にしている
メディキットは「財務の質は高い、でも効率は低い」という典型的な日本の中堅製造業のプロフィールを持っています。PBR0.91倍の割安さと現金186億円という「隠れた価値」は確かに存在します。配当利回りが3.5%のラインをギリギリ下回っていますが、今後の増配次第では十分に高配当株として評価できます。「守りを固めた堅実ポートフォリオ」を組みたい方には適した1銘柄だとコアラ先生は見ています。

まとめ:コアラ先生の総合評価

★★★★☆
5点満点中 4点 / PBR0.91倍の割安医療機器株
評価軸評価コメント
配当利回り ★★★☆☆ 3.45%と基準ラインにやや届かず。ただし増配継続中で今後の上昇に期待
財務健全性 ★★★★★ 自己資本比率87.8%・実質無借金・現金186億円と業界随一の堅牢さ
増配継続性 ★★★★☆ 2023年記念配落ちを除けば増配トレンドは継続。2026年3月期に実質最高水準の100円を達成
割安度 ★★★★★ PBR0.91倍は解散価値以下。純資産3,231円に対して株価2,796円と明確な割安感
成長性・収益性 ★★★☆☆ ROE6.43%は低め。ただし医療機器需要は安定しており現金活用次第で改善余地あり
メディキットは「財務優秀・割安・景気耐性あり」の三拍子が揃った安心感のある銘柄です。PBR0.91倍はBPS(1株純資産3,231円)を下回る水準で、長期投資の安全マージンとして大きく機能します。ROEの低さはネックですが、これは現金を使えていない「贅沢な悩み」でもあり、経営方針の転換や株主還元強化が起きれば一気に見直されるポテンシャルがあります。株価の大きな値上がりは期待しにくいですが、安定した配当を受け取りながら長期保有するスタイルの投資家には、しっかりとした選択肢になり得ます。
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配当金・業績データ
IRBANK:https://irbank.net/7749/dividend
財務データ:https://irbank.net/7749/results

株価データ
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/7749.T

株式分割について
2020年4月に株式1:2分割を実施。グラフ・表はすべて分割後基準(現在の株価と同じ単位)に調整しています。

配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 年末株価 × 100 = 配当利回り(%)

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