【高配当株】理想科学工業(6413)を徹底分析!
配当利回り5.11%・PBR0.89倍の印刷機械メーカー

⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 掲載しているデータは2026年5月26日時点のものです。 株価・配当金は変動しますので、投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。

「配当利回り5%超」「PBR1倍割れ」「自己資本比率70%超」——この3条件が揃った銘柄を探していたら、理想科学工業にたどり着きました。

今回紹介する理想科学工業(6413)は、「RISO(リソ)」ブランドのデジタル印刷機で知られる機械メーカーです。学校や官公庁で使われるリソグラフ(デジタル孔版印刷機)、カラーインクジェットプリンター「ORPHIS(オルフィス)」などが主力製品。本体を売った後もインクや感光紙などの消耗品で継続収益が入る「替え刃ビジネス」で、安定したキャッシュフローを生み出しています。

「印刷業界って長期的に縮小するのでは?」という疑問は当然です。その点も含めて、メリットとリスクを正直に解説します。

基本情報

理想科学工業
6413
機械(デジタル印刷機・プリンター)
東証プライム
3月
年2回(9月・3月)
なし
2026年5月26日時点

どんな会社?

理想科学工業は1946年創業の印刷機械メーカーです。主力のリソグラフ(デジタル孔版印刷機)は、学校のプリントや官公庁の資料印刷など「大量印刷を低コストで行いたい」用途で圧倒的なシェアを誇ります。カラーインクジェットプリンター「ORPHISシリーズ」は医療・物流・金融など幅広い分野に導入されています。

ビジネスモデルの特徴は消耗品(インク・感光紙・ドラム)による継続収益です。一度機器を導入してもらうと、その後何年も消耗品が売れ続けます。これが安定したキャッシュフローの源泉です。海外展開(中国・東南アジア・インドなど)も積極的に進めており、国内市場縮小の影響を補っています。

💡 理想科学工業の財務的な「強み」
  • 自己資本比率72.3%——借金が少なく、財務が非常に健全
  • PBR0.89倍——純資産より株価が低い「資産割安株」
  • 営業CF75.1億円(2026/3期)——本業でしっかりキャッシュを稼ぐ
  • 配当利回り5.11%——同規模の機械株と比べても高水準

現在の株価・配当情報

配当利回り(2027年3月期・会社予想)
5.11%
現在の株価
979円
1株あたり年間配当金(予想)
50円
計算式:50円(配当金)÷ 979円(株価)× 100 = 5.11%
⚠️ 株価・配当金は常に変動します。必ず最新情報をご自身でご確認ください。

スクリーニング指標

高配当株選びの参考指標です。数値はすべて参考程度にご確認ください。

指標この銘柄の数値目安
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
5.10% 3.5%以上
自己資本比率
(財務の安定度)
72.3% 40%以上
有利子負債倍率
(借金の多さ)
約0.08倍 1倍以下
PER
(株価収益率・割安度の目安)
14.85倍 15倍以下
PBR
(株価純資産倍率)
0.89倍 1.5倍以下
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
72.8% 20〜60%
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
5.96% 8%以上
営業キャッシュフロー
(実際の現金の流れ)
プラス(75.1億円) 必ずプラス
連続増配年数 0年(2020年に大幅減配あり) 10年以上で優良
時価総額
(会社全体の値段)
696億円 500億円以上
📝 スクリーニング評価:8/10クリア。配当利回り5.11%・PBR0.89倍・自己資本比率72%と財務面は魅力的です。一方、配当性向72.8%とROE5.96%はスクリーニング基準を外れており、2020年の大幅減配歴も注意ポイントです。

10年グラフ

2016〜2019年は1,700〜2,000円台で安定推移。2020年のコロナショックで1,630円まで下落しましたが大幅な暴落は免れました。その後V字回復し、2024/3期末には3,096円と10年間のピークを記録。なお、2025年1月に株式2分割(1:2)を実施したため、2025/3期の1,247円はそれを反映した数値です。
📌 注意:2025年1月に株式2分割(1:2)を実施しました。2024/3期末の3,096円は分割前の株価です。分割調整後の比較では2024/3末は約1,548円相当となります。
増配 減配 維持
2016〜2019年は60円で横ばい。2020年にコロナの影響で15円へ大幅減配。2021年に40円へ回復後、2022年に創業75周年記念配当(40円)を含む100円へ急増。2023年は120円とさらに増加しました。2024年は100円、2025年は株式2分割後の50円(実質は分割前100円と同等)となっています。
📌 注意:2025年1月の株式2分割により2025/3期以降の配当は「分割後の1株あたり」の数値です。2025/3の50円は、分割前換算では100円に相当します(実質的な配当水準は2024/3と同等)。
2016〜2019年は3〜3.5%の水準で推移。2020年は減配により0.92%まで急落。その後の業績回復・特別配当で2022〜2023年は5%超に上昇し、高配当株として注目を集めました。2024年は株価上昇で3.23%に低下。現在は株価が下落したことで再び5%超の高利回り水準に戻っています。

過去10年の配当金推移

年度1株あたり配当金前年比
2016年3月期60円基準年
2017年3月期60円維持
2018年3月期60円維持
2019年3月期60円維持
2020年3月期15円大幅減配
2021年3月期40円増配
2022年3月期100円増配(75周年記念含む)
2023年3月期120円増配
2024年3月期100円減配
2025年3月期50円維持(分割後)
📝 総評:2016〜2019年は60円で安定推移。2020年のコロナ減配後、2022〜2023年は周年記念配当を含む高水準に。2025年は1月の株式2分割(1:2)の影響で50円となりましたが、分割前換算では100円と2024年と同水準です。2020年の大幅減配歴があるため、連続増配株とは言えません。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

この銘柄を選んだ理由:
配当利回り5%超・PBR1倍割れ・自己資本比率70%超という3条件が揃う銘柄はなかなかありません。理想科学工業はリソグラフという独自製品を持ち、消耗品ビジネスで安定的なキャッシュフローを稼ぐ企業です。「PBRが1倍を下回る=株価が純資産より安い」というのは、資産面での割安感を示しています。利回り5%超と合わせて、インカム投資家にとって検討価値があると判断しました。

🌱

初心者へのアドバイス:
配当利回り5.11%は魅力的ですが、その裏側にある配当性向72.8%には注意が必要です。利益の約73%を配当に充てているということは、業績が少し下振れするだけで配当が維持できなくなるリスクがあります。実際に2020年は60円→15円と4分の1以下に激減した実績があります。この株を検討するなら「業績が悪化しても保有し続けられる余裕資金で」というのが鉄則です。

⚠️

注意点:
印刷業界は長期的に縮小トレンドにあります。学校のペーパーレス化・電子化が進めば、リソグラフの需要は構造的に減少する可能性があります。同社は海外展開や新製品開発で対応していますが、10年単位で見ると事業環境は厳しくなる可能性があります。また、ROEが5.96%と低めなのは、豊富な内部留保(現金)を有効活用できていないためです。この点は長期的な収益性の課題です。

こんな方に向いている / 向いていない銘柄

👍 向いている方
  • 配当利回り5%超を重視するインカム投資家
  • PBR1倍割れの割安株を探している方
  • 自己資本比率70%超の財務健全企業が好みの方
  • 消耗品ビジネスの安定収益モデルを評価できる方
  • ポートフォリオに「高利回り・割安株」枠を設けたい方
👎 向いていない方
  • 連続増配を最重視している(2020年に大幅減配実績あり)
  • ROE8%以上の高効率企業だけを選びたい方
  • 印刷業界の長期縮小トレンドが不安な方
  • 配当性向70%超が許容できない方
  • 株価の大きな成長(キャピタルゲイン)を期待する方
理想科学工業は「利回りの高さと財務の堅さは○、成長性と配当安定性は△」という銘柄です。PBR0.89倍・利回り5.10%という数字は確かに魅力的ですが、2020年の減配歴と配当性向72.8%という高さは無視できません。「業績が悪化しても耐えられる人」か「割安感を活かして中長期で保有できる人」に向いている銘柄と言えます。

まとめ:コアラ先生の総合評価

★★★☆☆
5点満点中 3点 / 高利回り・割安だが配当安定性に課題あり
評価軸評価コメント
配当利回り ★★★★★ 5.10%は高配当株として最高水準。PBR割れとのセットで魅力的
財務健全性 ★★★★☆ 自己資本比率72.3%・有利子負債倍率0.08倍と良好。大崩れしにくい財務
増配継続性 ★★☆☆☆ 2020年に60円→15円と大幅減配。周年記念配当など特別要因が混在
割安度 ★★★★☆ PBR0.89倍(1倍割れ)・PER14.85倍と純資産比で割安な水準
成長性・収益性 ★★☆☆☆ ROE5.96%と低め。印刷業界の構造的縮小が長期的な収益の重し
理想科学工業は「利回りと割安感は文句なし、ただし配当の安定性には注意が必要」という銘柄です。PBR1倍割れ・配当利回り5%超という数字はインカム投資家にとって魅力的ですが、2020年の大幅減配(60円→15円)は見逃せません。配当性向72.8%という高さも、業績次第では配当が下振れするリスクを示しています。「消耗品ビジネスの安定収益」「財務の健全性」を評価できる方が、余裕資金の一部として保有する銘柄としておすすめします。「絶対に減配させたくない」という方には向きません。
📂 このページのデータはどこで調べたの?

配当金・業績データ
IRBANK:https://irbank.net/6413/dividend
財務データ:https://irbank.net/6413/results

株価データ
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/6413.T

配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 期末株価 × 100 = 配当利回り(%)

株式分割について
2025年1月に株式2分割(1:2)を実施。グラフ内の2016/3〜2024/3の株価・配当金は分割前の実績値です。

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