【高配当株】クレオ(9698)を徹底分析!
9期連続増配・自己資本比率73%・PER11倍——知る人ぞ知る割安IT優良株を正直解説

⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 掲載しているデータは2026年6月12日時点のものです(出典:IRBANK・Yahoo!ファイナンス)。 株価・配当金は変動しますので、投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。
本記事では魅力だけでなくリスクも正直にお伝えします。

「クレオ」という社名を聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。しかし、 9期連続増配・配当利回り4.68%・自己資本比率73%・PER11倍という指標を並べると、 高配当株スクリーニングの基準をほぼすべてクリアする優等生銘柄であることがわかります。

株式会社クレオ(証券コード:9698)は、中小・中堅企業向けの 業務システムソフトウェア(財務会計・給与計算・人事管理など)を開発・販売するIT企業です。 地味な存在ながら、2017年から一度も減配せず増配を続けてきた 「静かな増配継続株」として、長期投資家の間で注目されています。 コアラ先生が気になったのはこの一点——「なぜこれほど割安に放置されているのか?」です。

💻 「クレオ」って何をしている会社?——中小企業の経理・給与を支える縁の下の力持ち

クレオは1983年創業の業務ソフトウェア専業メーカーです。 主力製品は中小・中堅企業向けの財務会計・給与計算・販売管理・人事管理の統合業務システム「OPEN21シリーズ」。 毎月の給与計算・年末調整・決算処理など「企業が必ず行う定型業務」を支えるソフトウェアを提供しており、 一度導入したシステムは簡単には切り替えられません(スイッチングコストが高い)。 この「ストック型の収益構造」が、景気変動に左右されにくい安定した財務基盤の源泉です。 法改正(税制・労働法規)のたびにシステム更新需要が生まれるため、 既存顧客からの継続的な収益(保守・更新料)が経営を安定させています。

⚠️ 投資前に知っておきたいリスク——小型株・成長性・競合環境
🔴 時価総額103億円の小型株——流動性リスク: 1日の売買高が少なく、まとまった数量を売買すると株価が動きやすいです。 大型株と同じ感覚で売買すると想定外のコストが発生することがあります。 機関投資家が積極的に取り上げにくい規模感であり、株価が割安に放置されやすい一因でもあります。
🟡 売上が10年以上横ばい——成長性の課題: 売上は144〜148億円程度で推移しており、大きな成長が見られません。 配当を増やし続けられているのは利益改善の成果ですが、 売上が伸びない限り利益の大幅拡大も見込みにくい構造です。
🟡 クラウド・SaaS化の競合激化: freee・マネーフォワードなどクラウド会計サービスの台頭により、 中小企業向けパッケージソフト市場は競合が激化しています。 既存顧客のクラウド移行が進むなかで、クレオがどのように対応するかが中長期のリスクです。
✅ クレオの3つの強み
📈 9期連続増配——13円→55円(4倍超)の実績: 2017/3期の13円から2026/3期の55円まで、10年間で一度も減配せず増配を続けています。 業績が悪化した2023/3期(EPS61円まで落ち込んだ年)でも増配を維持したことが、 株主還元への強い意志を示しています。 配当性向は40〜65%の範囲で安定しており、「利益から配当を生み出す」正常な状態です。
🏦 自己資本比率73%・無借金経営に近い超健全財務: IT企業でありながら自己資本比率73%という水準は製造業並みの堅固さです。 有利子負債が極めて少なく、現金・預金を潤沢に保有するキャッシュリッチな体質が、 不況期でも配当を守る体力の源泉となっています。
💰 PER11倍・PBR1.2倍——IT株として割安な水準: 一般的にIT・ソフトウェア株のPERは20〜40倍が多い中、クレオのPER11倍は際立って割安です。 PBR1.2倍も適正水準。「成長期待がない分、収益の質に対して割安に放置されている」という構図であり、 インカムゲイン(配当収入)目的の長期投資には好条件が揃っています。

基本情報

株式会社クレオ
9698
情報・通信業(業務ソフトウェア)
東証スタンダード
3月(3月31日)
年2回(中間・期末)
財務会計・給与計算・人事管理の業務システム開発・販売・保守
2026年6月12日時点(出典:IRBANK・Yahoo!ファイナンス)

現在の株価・配当情報

配当利回り(2027/3期予想56円ベース・2026年6月21日株価)
4.68%
株価(2026年6月21日時点)
1,197円
1株あたり年間配当金(2027/3期予想)
56円
時価総額
約103億円
計算式:56円(配当金)÷ 1,197円(2026年6月21日株価)× 100 ≈ 4.68%
📌 株価は常に変動します。最新株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
📊 2026/3期——EPS104円で過去最高・配当性向53%に改善

2026/3期の業績は売上146億円・営業利益11.9億円・純利益8.07億円・EPS104.25円と、 過去最高の純利益を達成しました。配当性向は52.7%と適正範囲内に落ち着いており、 「利益からしっかり配当を生み出している」健全な状態です。 2023/3期にEPS61円まで落ち込んだ際も55円以下に配当を抑えず増配した結果、 配当性向は65.6%まで上昇しましたが、その後の業績回復とともに正常化しています。

スクリーニング指標

数値はIRBANK・Yahoo!ファイナンスの2026年6月12日時点のデータです。

指標クレオの数値目安・判定
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
4.69%(2027/3期予想56円ベース) ✅ 3.5%以上(高水準)
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
52.7%(2026/3期)
過去10年:31〜66%で推移(安定)
✅ 20〜60%の適正範囲
自己資本比率
(財務の安定度)
73.4%(2026/3期) ✅ 40%以上(非常に高水準)
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
10.42%(2026/3期)
予想:10.59%
✅ 8%以上
PBR
(株価純資産倍率)
1.2倍 ✅ 1.5倍以下(割安水準)
PER
(株価収益率・割安度の目安)
11.3倍(予想) ✅ 15倍以下(割安・IT株として特に低い)
連続増配年数 9期連続増配(2017〜2026年) ✅ 長期増配トレンド継続
時価総額
(会社全体の値段)
約103億円 🔴 500億円未満(小型株・流動性低い)

8項目中7項目クリア。時価総額の小ささのみが課題で、 それ以外の指標はほぼ満点に近い優等生です。 IT株でPER11倍・自己資本比率73%・9期連続増配という組み合わせは珍しく、 割安に放置されている理由が「知名度の低さ」にあると見ています。

10年グラフ(2017〜2026年度)

2017/3期の約429円から2018年に1,000円超と急騰(業績期待で割高水準へ)。 2018〜2021年は1,000〜1,400円台の高水準で推移。 2022/3期に865円まで急落しましたが、これが配当利回り4%台への転換点でした。 2022〜2026年は900〜1,200円台でおおむね横ばいに推移。 現在(2026年6月)は1,197円と落ち着いた水準にあります。
増配 減配 維持
2017年13円から2026年55円まで、10年間一度も減配なしで4倍超に増配。 特に2019年(+10円)・2020年(+10円)・2024年(+10円)は大幅増配の年です。 2023年はEPS61円まで業績が落ち込んだにもかかわらず40円→40円維持ではなく 39円→40円と小幅増配を続けた点が、経営陣の株主還元への意欲を示しています。 2026/3期は55円と過去最高を更新しました。
2017〜2021年は株価が高く配当利回りは2〜3%台(基準の3.5%を下回っていた)。 2022年の株価急落で一気に4.51%へ上昇し、以後は4〜5%台を安定維持しています。 2023〜2026年は4.47〜4.67%と高水準で推移。 株価が1,000〜1,200円台に留まる中、増配が続くことで利回りが高水準を維持しています。

配当金推移(2017〜2026年度)

年度1株あたり年間配当金EPS(1株利益)配当性向前年比
2017/3期13円約31円41.8%基準年
2018/3期15円約37円40.8%増配 +2円
2019/3期25円約80円31.2%増配 +10円
2020/3期35円約88円39.6%増配 +10円
2021/3期38円95円40.0%増配 +3円
2022/3期39円80円48.6%増配 +1円
2023/3期40円61円65.6%(高め)増配 +1円
2024/3期50円90円55.4%増配 +10円
2025/3期51円89円57.2%増配 +1円
2026/3期(実績)55円104円52.7%(適正)増配 +4円(9期連続)
📝 総評:2017〜2026年まで10年間一度も減配なし。EPS61円まで落ち込んだ2023年も増配を維持した姿勢は評価に値します。 2026/3期はEPS104円で過去最高、配当性向も52.7%と適正範囲に戻り、増配継続の基盤が整っています。 10期連続増配(2027/3期)の達成に向けて、良好な土台が築かれています。

財務の安定性と業績推移

売上は横ばいながら、利益の質と財務安定性は高水準を維持しています。

年度売上高営業利益純利益EPS自己資本比率ROE
2022/3期148億円10.6億円6.57億円80円71.6%9.39%
2023/3期147億円9.04億円4.87億円61円70.8%7.05%
2024/3期144億円10.9億円7.17億円90円72.5%9.83%
2025/3期145億円11.3億円6.96億円89円73.4%9.49%
2026/3期(実績)146億円11.9億円8.07億円104円73.4%10.42%

売上は144〜148億円と横ばいが続いていますが、 2026/3期の純利益8.07億円・EPS104円は過去最高水準を更新しました。 自己資本比率は71〜73%台で安定推移しており、 2023年の業績低下局面でも70%を維持した財務体力の高さが際立ちます。 ROEも9〜10%台と、過去10年間で8%を下回ったことが少ない安定した収益体質です。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

コアラ先生の正直評価:
クレオはスクリーニングで調べると「なぜもっと注目されていないのか?」と思うほど、 各指標が整っています。9期連続増配・配当利回り4.68%・自己資本比率73%・PER11倍という組み合わせは、 財務・配当・割安感の三拍子が揃っています。 最大の弱点は時価総額103億円という規模の小ささですが、 長期保有を前提とした少額投資なら、この点はさほど問題になりません。 「地味だが実力がある」という意味で、コアラ先生が最も好きなタイプの銘柄です。

🌱

公務員投資家への視点:
クレオが提供する業務ソフトウェアは「経理・給与・人事」という企業の必須業務を支えており、 景気が悪くなっても需要がなくなりません(ディフェンシブなビジネス)。 この点は公務員投資家が好む「安定・継続性」と相性が良いです。 NISAの成長投資枠で少額から積み立て、配当を再投資するスタイルに適しています。 10期連続増配(2027年)が達成できれば、さらに注目度が上がる可能性があります。

⚠️

こんな方には特に注意:
①時価総額103億円の小型株のため、まとまった金額(数百万円規模)を一度に投資すると 株価に影響が出る可能性があります。少額・分散投資が基本です。 ②売上成長が止まっているため「株価の大幅上昇(キャピタルゲイン)」には期待しにくい銘柄です。 配当収入をコツコツ積み上げる「インカム投資」のスタンスで臨みましょう。 ③クラウド会計サービスへの対応状況は会社IRで継続的に確認してください。

こんな方に向いている銘柄・向いていない銘柄

✅ こんな方に向いています
💡連続増配株を長期保有したい方
9期連続増配の実績は偶然ではなく、経営姿勢の反映です。10期・20期と積み上がるほど「配当の複利効果」が効いてきます。長期保有前提の方に向いています。
📈IT株を割安に仕込みたい方
PER11倍・PBR1.2倍はIT・ソフトウェア株の中でも際立って低い水準です。成長性より割安感を重視する投資スタイルに合っています。
🔭ディフェンシブな業種で配当を受け取りたい方
給与計算・財務会計ソフトは景気に左右されにくい必須業務。景気後退局面でも顧客が離れにくいビジネス特性が好みの方に向いています。
🏢NISA成長投資枠で少額から始めたい方
1株1,200円程度から購入可能。少額から始めて配当を再投資するスタイルにちょうどいい価格帯です。
❌ こんな方には向いていません
🔴まとまった金額を一度に投資したい方
時価総額103億円の小型株です。数百万円規模の投資は株価に影響することがあります。少額・分散投資が基本です。
🟡株価の大幅上昇(値上がり益)を期待する方
売上が横ばいの成熟企業です。大きなキャピタルゲインは見込みにくく、配当収入をメインにする投資スタイルが合っています。
🟡「有名な企業に投資したい」という方
クレオは知名度が低い企業です。会社名・事業内容を調べて理解した上で投資する必要があります。「有名だから安心」という感覚では選ばない銘柄です。
🟡短期で売買を繰り返したい方
1日の売買高が少なく、短期トレードには不向きです。じっくり長期保有する投資スタイルが合っています。
🐨 コアラ先生の一言:「クレオは『知る人ぞ知る優良株』の典型。知名度が低いから割安に放置されているわけで、それが逆にチャンスです。少額からNISAで保有して、10期・15期と連続増配を積み上げていくのが合った使い方だと思います。」

📋 まとめ:コアラ先生の総合評価

コアラ先生の評価
★★★★☆
(5点満点中4点)
評価ポイント判定コアラ先生のコメント
財務の安定性 ◎ 非常に高い 自己資本比率73%・IT企業としては異例の財務健全性。景気悪化時にも配当を守る体力がある。
配当の継続性 ◎ 優秀 9期連続増配。業績悪化局面(2023年)でも減配せず増配を維持した実績は高く評価できる。
収益性・ビジネスモデル ○ 安定的 給与・会計ソフトの保守型ビジネスで景気耐性が高い。ROE10%超と収益効率も良好。
割安感 ◎ 割安 PER11倍・PBR1.2倍はIT株として極めて低い水準。知名度不足による割安放置が続いている。
リスク △ 限定的 時価総額103億円の小型株リスクと売上成長の鈍さが主な懸念点。クラウド対応も注視が必要。
🐨 コアラ先生の結論

クレオは「地味で知名度が低いが、財務・配当・割安感の三拍子が揃った隠れ優良株」です。

9期連続増配・自己資本比率73%・PER11倍・ROE10%という組み合わせは、 コアラ先生が設定するスクリーニング基準のほぼすべてを満たしています。 唯一の弱点は時価総額103億円という小ささですが、 少額・長期投資を前提とすれば大きな問題にはなりません。

2027/3期に10期連続増配が達成されれば、 「連続増配10年以上の優良株」として注目度が高まる可能性があります。 その前に少額から仕込んでおく戦略は、インカム投資家として十分に合理的だとコアラ先生は考えます。

「有名じゃない・地味・小型株」という理由でスクリーニング結果を見落とさないでください。 高配当株投資の醍醐味は、こういった「知る人ぞ知る優良株」を早期に発見することにあります。
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配当金・業績データ(出典:IRBANK)
配当金:https://irbank.net/9698/dividend
財務データ:https://irbank.net/9698/results
株式指標:https://irbank.net/9698/per

株価データ
期末株価はIRBANKの「配当利回り÷1株配当金」から逆算した参考値です。 正確な現在株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/9698.T

配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 株価 × 100 = 配当利回り(%)

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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 掲載データは2026年6月12日時点のものです(出典:IRBANK・Yahoo!ファイナンス)。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。

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