【高配当株】グランディハウス(8999)を徹底分析!
北関東の住宅販売大手、配当利回り6%超・PBR0.6倍の魅力と「業績悪化リスク」を正直解説

⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 掲載しているデータは2026年5月21日時点のものです(出典:IRBANK)。 株価・配当金は変動しますので、投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。
本記事では魅力だけでなくリスクも正直にお伝えします。

栃木県宇都宮市に本社を置くグランディハウス株式会社(証券コード:8999)。 栃木・茨城・群馬・埼玉・千葉などの北関東〜首都圏エリアで 新築一戸建て(建売住宅)・分譲地・注文住宅・建築請負を手がける住宅販売会社です。

この銘柄が高配当株として注目される理由は配当利回り6%超・PBR 0.61倍という 数字の魅力です。しかし、その背景を掘り下げると、 2024/3期・2025/3期の業績が急落し、純利益を大きく上回る配当を支払う状況が続いたことがわかります。

高い利回りには必ず理由があります。コアラ先生はその理由を隠さずお伝えしたいと思います。 魅力とリスクの両方をIRBANKのデータをもとに正直に解説します。

⚠️ この銘柄を検討する前に必ず確認してほしいリスク
🔴 2024・2025年に「タコ配」状態:2024/3期は純利益4.2億円に対して配当総額が約9.3億円(性向220%)、2025/3期も純利益4.9億円に対して配当約9.3億円(性向188%)。純利益の2倍近い配当を蓄積した利益余剰金から補填して支払いました。これを「タコ配」(持続しない配当)と呼びます。
🔴 2026/3期にようやく収支均衡:2026/3期は純利益9.2億円・配当32円(約9.3億円相当)でほぼ収支トントン(性向100.8%)。業績は回復途上ですが、利益以上の配当を出す状態は続いており、さらなる業績改善がなければ次期減配リスクがあります。
🟡 ROE・自己資本比率がスクリーニング基準を下回る:ROE 3.64%(基準8%未満)・自己資本比率36.5%(基準40%未満)と複数の指標がNGです。住宅業の特性もありますが、財務体質は強固とはいえません。
✅ それでも注目する3つの理由
🏠 北関東エリアでの高いブランド認知度:栃木・茨城・群馬での新築住宅販売で地域トップクラスのシェアを持つ。人口が比較的安定している北関東で、安定した需要基盤を持つ。
📈 業績は2026/3期から回復軌道:2024/3期の底(営業利益11.8億)から2026/3期は18.9億へ回復。建材コスト高騰の落ち着きと販売価格への転嫁が進み、利益水準が改善しています。
💰 PBR 0.61倍という割安水準:株価528円に対してBPS(1株純資産)は868円。解散価値の6割以下で買える割安感があります。東証のPBR改善要請の流れの中で、評価是正の可能性があります。

基本情報

グランディハウス株式会社
8999
不動産業(新築住宅販売・分譲地・建築請負)
東証プライム
3月(3月31日)
年2回(中間・期末)
栃木・茨城・群馬・埼玉・千葉(北関東〜首都圏)
2026年5月21日時点

現在の株価・配当情報

配当利回り(2026/3期実績32円ベース)
約6.1%
現在の株価
528円
1株あたり年間配当金(2026/3期実績)
32円
計算式:32円(2026/3期実績配当)÷ 528円(株価)× 100 ≈ 6.1%
⚠️ 高利回りの背景には業績悪化リスクがあります。株価・配当金は常に変動します。最新情報を必ずご確認ください。
🔔 なぜ利回り6%超なのか?高利回りの「理由」を理解する

配当利回りが6%を超える銘柄は、通常「株価が下がった」か「配当を引き上げた」かのどちらかです。 グランディハウスの場合は①2024〜2025年に業績が急落し株価が下落した②それでも配当32円を維持したという2つの要因が重なった結果です。 配当を維持したこと自体は株主への誠実な姿勢として評価できますが、 「なぜ株価が下がっているのか」の原因(=業績悪化)を無視して利回りだけで判断するのは危険です。 2026/3期でEPS31.74円まで回復し、配当32円とほぼ均衡しました。 今後の業績動向が配当の持続性を左右します。

スクリーニング指標

数値はIRBANKの2026年5月21日時点のデータです。

指標グランディハウスの数値目安・判定
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
約6.1%(2026/3期実績32円ベース) 3.5%以上 ✅(高利回りの理由に注意)
自己資本比率
(財務の安定度)
36.5%(2026/3期) ⚠️ 40%未満(住宅業で低め)
PER
(株価収益率・割安度の目安)
13.92倍(予想) 15倍以下 ✅
PBR
(株価純資産倍率)
0.61倍(PBR1倍割れ) 1.5倍以下 ✅✅(BPS868円に対して割安)
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
100.8%(2026/3期)
2024/3期:220%・2025/3期:188%
🔴 大幅超過(過去2年はタコ配状態)
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
3.64%(2026/3期)・4.37%(予想) ⚠️ 8%未満(2022年まで9〜10%台だった)
営業キャッシュフロー
(実際の現金の流れ)
+18.1億円(2026/3期) プラス ✅(2024/3期はマイナスだった)
時価総額
(会社全体の値段)
約163億円 100億円以上 ✅(小型株)

🔴 配当性向・ROE・自己資本比率の3指標がスクリーニング基準を下回っています。利回りの高さだけで判断せず、業績回復の持続性を見極めることが重要です。

10年グラフ

2016/3期の約362円(概算)から2018/3期の451円まで上昇。コロナ禍の2020/3期には約359円まで下落しましたが、 2022/3期の好業績(売上549億、営業利益40億)で522円に回復。 2024/3期は業績悪化でも高配当への期待から株価は約623円と比較的高水準を維持しましたが、 業績低迷が続き2025/3期には537円(概算)に低下しています。 2026年5月21日時点の株価は528円です。 ※グラフの値は配当金÷配当利回りから逆算した概算値です。
増配 減配 維持
2016/3期の12円から2023/3期の32円まで段階的に増配を続けてきました。 2023/3期以降は32円で固定されています。 問題は2024・2025年は純利益(4.2億・4.9億)を大きく上回る配当(計約9.3億)を支払った点です。 これは蓄積した利益余剰金の取り崩しで賄われましたが、持続可能な水準かは注視が必要です。 2026/3期はEPS31.74円で配当32円とほぼ均衡し、一歩前進しました。
2016〜2019年は3〜4%台で推移していましたが、 コロナ禍による株価下落で2020/3期には6.41%と急騰。 その後4〜5%台に安定しましたが、2022/3期の業績ピーク時でも5.75%と高水準を維持。 現在は2026/3期実績ベースで約6.1%と引き続き高い水準です。 この高利回りは「業績悪化で株価が下がった」ことの反映でもあります。

配当金推移(2016〜2026年度)

年度1株あたり年間配当金EPS配当性向前年比
2016/3期12円60.2円19.9%基準年
2017/3期14円60.6円23.1%増配 +2円
2018/3期16円63.5円25.2%増配 +2円
2019/3期18円71.6円25.1%増配 +2円
2020/3期23円48.8円47.1%増配 +5円
2021/3期24円59.3円40.5%増配 +1円
2022/3期30円88.1円34.1%増配 +6円
2023/3期32円74.5円43.0%増配 +2円
2024/3期32円14.5円220.1%維持(タコ配)
2025/3期32円17.0円188.1%維持(タコ配継続)
2026/3期(実績)32円31.7円100.8%維持(収支均衡へ)
📝 総評:2016〜2023年は健全な増配が続いていました。2024・2025年は業績急落で「タコ配」(利益を超える配当)の状態に。2026/3期はEPS31.74円・配当32円とほぼ収支均衡まで回復しましたが、まだ余裕はなく業績の更なる改善が必要です。

財務の安定性と業績推移

2022年がピークで、その後の業績悪化と回復の経緯を確認します。

年度売上高営業利益純利益自己資本比率ROE営業CF
2018/3期447億円27.0億円18.3億円41.0%9.44%+21.6億円
2020/3期455億円21.4億円14.1億円39.2%6.43%-25.5億円
2022/3期549億円40.2億円25.8億円40.4%10.51%-4.4億円
2023/3期552億円33.3億円21.7億円36.0%8.29%-88.5億円
2024/3期515億円11.8億円4.2億円33.6%1.66%-22.2億円
2025/3期540億円12.1億円4.9億円36.2%1.96%+86.4億円
2026/3期530億円18.9億円9.2億円36.5%3.64%+18.1億円

2022/3期に営業利益40.2億円・ROE10.5%とピークを迎えましたが、 2024/3期には営業利益が11.8億円(前期比65%減)まで急落しました。 主な原因は建材価格の高騰による住宅価格上昇で北関東エリアでの販売が低迷したことと、 販売競争の激化です。繰り延べ税金資産の取り崩しによる税金費用増加も利益を押し下げました。

2026/3期は営業利益18.9億円と回復途上にありますが、 2022年のピーク(40.2億円)との比較ではまだ半分以下の水準です。 自己資本比率も36.5%と40%を下回っており、財務的な余裕は限られています。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

この銘柄の正直な評価:
グランディハウスは「利回り6%・PBR0.6倍」という数字だけを見ると非常に魅力的です。 しかし、コアラ先生が重視する「業績の安定性」という観点では現時点では課題があります。 2024・2025年の業績悪化で純利益を上回る配当を出し続けた事実は、 財務の健全性を少しずつ損なっていきます。 2026/3期のEPS31.74円・配当32円は「ギリギリの均衡」であり、 業績がもう一度落ちれば減配の可能性があります。

🌱

買うなら何に注目すべきか:
もし投資を検討するなら、業績の本格回復を確認してから判断することをお勧めします。 具体的には、①営業利益が25億円以上を継続的に達成できるか、 ②自己資本比率が40%台に回復するか、 ③EPSが40〜50円以上になり配当性向が80%を下回るか—— この3点が揃えば、リスクが大きく改善されます。 2022年のようなROE10%超が再現できるかが長期的な鍵です。

⚠️

こんな方には特に注意:
①「利回り6%=安定した高配当」と誤解している方。高利回りには必ず理由があります。 ②時価総額163億円の小型株のため、売買高が少なく流動性リスクがあります。 ③不動産・住宅株は金利上昇に敏感です。今後の金利動向によっては住宅需要がさらに落ち込む可能性があります。 リスクを十分に理解した上で判断してください。最新情報は必ずIRBANKや会社のIRページでご確認ください。

📂 このページのデータはどこで調べたの?

配当金・業績データ(出典:IRBANK)
配当金:https://irbank.net/E04044/dividend
財務データ:https://irbank.net/E04044/results
株式指標:https://irbank.net/E04044/valuation

株価データ
グラフ内の年末株価は「配当金 ÷ 配当利回り」から逆算した概算値です。 正確な株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/8999.T

配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 現在株価 × 100 = 配当利回り(%)
本記事の配当利回りは2026/3期実績32円 ÷ 528円 × 100 ≈ 6.1%で計算しています(2026年5月21日時点)。

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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 掲載データは2026年5月21日時点のものです(出典:IRBANK)。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。

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