【高配当株】オリコン(4800)を徹底分析!
「顧客満足度調査」で知られるリサーチ大手、自己資本比率81%・配当利回り4%・高ROEの実力と「2026年業績急落」を正直解説

⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 掲載しているデータは2026年5月21日時点のものです(出典:IRBANK)。 株価・配当金は変動しますので、投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。
本記事では魅力だけでなくリスクも正直にお伝えします。

東京都港区に本社を置くオリコン株式会社(証券コード:4800)。 「オリコンランキング」という音楽チャートで広く知られていますが、 現在の主力事業は「オリコン顧客満足度®」調査に代表されるリサーチ・データビジネスです。 消費者向け金融・保険・医療・住宅・教育など多分野で 「顧客満足度ランキング」を提供し、企業のマーケティングを支援しています。

高配当株として注目される理由は、配当利回り約4%・自己資本比率81%という 強固な財務基盤・ROE10%超の組み合わせです。一方で、 2026/3期に売上が急増したにもかかわらず純利益が大幅に落ち込むという特殊な動きがあり、 コアラ先生はこの点を正直にお伝えします。

🎵 「オリコン」って何をしている会社?——ランキングからリサーチへの変革

オリコンは1967年に音楽業界向けランキング事業として創業。CDの売上集計「オリコンチャート」で 日本中に名前が広まりました。しかし音楽のデジタル化・ストリーミング化で CD市場が縮小するなか、2010年代から「顧客満足度調査」事業へのピボットに成功。 現在は「証券会社の顧客満足度」「住宅ローンの顧客満足度」「保険の顧客満足度」など 年間約400ジャンル・約65万人規模の調査データを持ち、 企業のブランドマーケティングに欠かせないBtoBデータプラットフォームに変貌しています。 この事業転換が高い収益性(ROE15〜25%)の源泉です。

⚠️ 2026/3期に何が起きた?——売上増加・純利益急落の特殊要因
🔴 純利益が9.92億→6.25億円に急落(-37%):2026/3期は売上が49.2億→63.2億円と28%増加したにもかかわらず、純利益は大幅に減少しました。営業利益は14.0億→15.4億円と増加しており、本業の収益力は維持されています。純利益の急落は営業外・特別損失の発生が主因と見られます。
🟡 配当性向が73.9%に上昇(2026/3期):純利益急落の結果、配当性向が通常(30〜47%)を大きく上回る73.9%に達しました。75%ラインに迫る水準ですが、2027/3期はEPS81.79円(純利益約10.5億円)への大幅回復が予想されており、配当性向は正常化する見込みです。
🟡 時価総額約118億円の小型株:1日の売買高が少なく、流動性リスクがあります。まとまった数量を売買する際に株価が動きやすい点に注意が必要です。
✅ オリコンの3つの強み
🏦 自己資本比率81.8%・無借金に近い財務:売上規模(49〜63億円)に対して非常に潤沢な自己資本を持ち、借入金に頼らない安定経営を続けています。財務の安全性は群を抜いており、業績が一時的に落ち込んでも配当を維持できる体力があります。
📊 「顧客満足度®」の独占的ブランドと高い参入障壁:年間65万人規模の調査パネルは一朝一夕には構築できない資産。企業の広告・マーケティング予算に組み込まれた調査サービスは解約されにくく、安定した収益基盤となっています。ROE15〜25%という高収益性がこの参入障壁を物語っています。
💰 10年で配当10円→36円(3.6倍)の増配実績:2017/3期の10円から2026/3期の36円まで、業績に合わせて着実に増配。2026/3期は純利益急落でも配当36円を維持(減配なし)。財務余力を活かした安定還元が続いています。

基本情報

オリコン株式会社
4800
情報・通信業(リサーチ・データビジネス・メディア)
東証スタンダード
3月(3月31日)
年2回(中間・期末)
顧客満足度調査・音楽ランキング・デジタルマーケティング
2026年5月21日時点(出典:IRBANK)

現在の株価・配当情報

配当利回り(2027/3期予想)
0.00%
現在の株価
1,329円
1株あたり年間配当金(2027/3期予想)
0円(無配予想)
時価総額
約118億円
⚠️ 2027/3期は無配予想(0円)です。投資判断にご注意ください。
📌 株価は常に変動します。最新株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
📊 2027/3期の業績回復見通し

2026/3期に急落した純利益は、2027/3期に売上65億円・営業利益16.4億円・純利益10.5億円・EPS81.79円への 大幅回復が予想されています(IRBANK掲載の会社予想)。 これが実現すれば配当性向は約44%(36円÷81.79円)と通常水準に戻り、 追加増配の可能性も出てきます。2026/3期の業績急落は一時的な特殊要因とみられ、 長期的な収益力は引き続き高いとコアラ先生は評価しています。

スクリーニング指標

数値はIRBANKの2026年5月21日時点のデータです。

指標オリコンの数値目安・判定
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
約3.9%(2026/3期実績36円・917円ベース) ✅ 3%以上
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
73.9%(2026/3期)
2027/3期予想:約44%(正常化見込み)
⚠️ 75%未満ギリギリ(一時的要因)
自己資本比率
(財務の安定度)
81.8%(2026/3期) ✅ 40%以上(非常に高水準)
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
10.77%(2026/3期)
2027予想:18.09%
✅ 8%以上(通常15〜25%の高収益体質)
PBR
(株価純資産倍率)
2.03倍(2026/3期末) 🔴 1.5倍超(高ROEの対価)
PER
(株価収益率・割安度の目安)
約11.2倍(2027予想EPS81.8円ベース) ✅ 2027予想ベースでは割安水準
時価総額
(会社全体の値段)
約118億円 ⚠️ 100億円以上(小型株・流動性リスクあり)
減配なし(直近10年) なし(2017〜2026/3期まで減配なし) ✅ 業績悪化時も維持(2018・2021・2026は横ばい)

8項目中6項目クリア。PBRが2倍超と高い点と時価総額の小ささが課題です。 ただしPBRの高さは「ROE15〜25%の高収益ビジネス」の対価であり、 2026年の配当性向73.9%は一時的要因であることを踏まえると、 2027年に向けての割安感が出てきています。

10年グラフ

2017〜2018年は379〜422円と低水準だったが、2019年から急騰し 2020/3期末に1,900円とピークを迎えました。 「顧客満足度」事業の高成長が評価された時期です。 その後は利益成長が落ち着き株価は下落トレンドへ。 2025〜2026年は900円前後で底を打った動きになっています。 2026/3期末: 917円。2027予想ベースのPERは約11倍と割安感があります。
増配 減配 維持
2017/3期の10円から2026/3期の36円まで10年で3.6倍に増加。 ただし全年度が増配というわけではなく、2018・2021・2026年は前年比横ばいです。 特に2026/3期は純利益が急落したにもかかわらず配当36円を維持しており、 豊富な自己資本(BPS452円)を背景にした株主還元の意志が感じられます。 一度も減配なしという10年間の実績は評価できます。
2019〜2022年は株価急騰により利回りが1〜2%台まで低下。 2020/3期末の1,900円時点では利回りわずか1.47%でした。 株価が下落した2023年以降に利回りが回復し、 2025/3期に4.44%・2026/3期に4.4%と 高配当株の基準を満たす水準に達しています。 「株価下落で利回りが上がった」という面もある点は正直にお伝えします。

配当金推移(2017〜2026年度)

年度1株あたり年間配当金EPS配当性向前年比
2017/3期10円約23.7円42.2%基準年
2018/3期10円約27.7円36.1%維持
2019/3期12円約41.5円28.9%増配 +2円
2020/3期17円55.7円30.5%増配 +5円
2021/3期17円62.2円27.3%維持(コロナ禍)
2022/3期23円74.2円31.0%増配 +6円
2023/3期27円82.5円32.7%増配 +4円
2024/3期29円80.0円36.3%増配 +2円
2025/3期36円76.4円47.1%増配 +7円
2026/3期(実績)36円48.7円73.9%(特殊要因)維持(純利益急落も減配せず)
2027/3期(予想)81.8円(予想)約44%(36円維持想定)業績回復・正常化へ
📝 総評:2017〜2025年は基本的に増配傾向(一部維持年あり)。2026/3期は純利益急落で配当性向73.9%とギリギリの水準になりましたが、減配はせず。財務の強さ(自己資本比率81.8%)が支えています。 2027/3期予想でEPS81.8円・ROE18%への回復が実現すれば、増配再開の可能性もあります。

財務の安定性と業績推移

小型株ながら、自己資本比率80%超・ROE10〜25%の高収益体質が特徴です。

年度売上高営業利益純利益EPS自己資本比率ROE
2022/3期45.0億円15.2億円10.1億円74.2円82.2%24.57%
2023/3期48.8億円17.7億円11.1億円82.5円84.1%23.79%
2024/3期48.0億円15.6億円10.6億円80.0円86.1%20.34%
2025/3期49.2億円14.0億円9.92億円76.4円81.8%17.54%
2026/3期
⚠️ 純利益急落
63.2億円15.4億円6.25億円48.7円81.8%10.77%
2027/3期(予想)65億円16.4億円10.5億円81.8円約18%

2022〜2024年は売上45〜48億円・ROE20%超という安定した高収益フェーズでした。 2026/3期は売上が63.2億円(+28%増)と急拡大したにもかかわらず 純利益は6.25億円(-37%)と急落。これは新規事業への投資・M&A・ 特別損失などの非経常的な費用が発生した可能性を示唆しています。 詳細は会社IRページでご確認ください。

2027/3期の会社予想ではEPS81.8円への大幅回復が見込まれており、 一時的な利益急落と判断できる可能性が高いと見ています。 自己資本比率81.8%という強固な財務基盤は変わらず、 BPS452円に対し株価917円(PBR2.03倍)という高いROEを前提とした評価が継続しています。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

コアラ先生の正直評価:
オリコンは「自己資本比率81%・ROE通常15〜25%・配当利回り約4%」という組み合わせが ユニークな銘柄です。PBR2倍超は割高に見えますが、これは高ROEの対価です(ROE×PER=PBR)。 問題は2026/3期の純利益急落ですが、2027/3期予想でのEPS回復が実現すれば、 917円での購入は割安感があると見ています。2027予想PERは約11.2倍です。

🌱

注目ポイント:
①2026/3期の純利益急落の原因を会社IRで確認すること——特別損失・M&A・税金費用の どれが原因かで将来の見通しが変わります。 ②2027/3期の業績が会社予想通り回復するか——これが増配再開の鍵です。 ③「顧客満足度」事業のグロース性——BtoBデータサービスとして成長余地があるか。 この3点を確認してから投資判断をすることをお勧めします。

⚠️

こんな方には特に注意:
①時価総額118億円の小型株のため、1日の売買高が少なく 価格が動きやすいことを理解してください。 ②音楽ランキング事業は縮小傾向にあり、顧客満足度事業への依存度が高まっています。 新規競合の参入や顧客満足度調査の市場変化には注意が必要です。 ③2026年の売上急増の内訳と純利益急落の原因は、 投資前に必ずIRページで確認してください。

こんな方に向いている銘柄・向いていない銘柄

✅ こんな方に向いています
💡高財務安定性を重視する方
自己資本比率81%・実質無借金という盤石な財務基盤を重視したい方。万一業績が落ちても配当を維持できる体力があります。
📈10年減配なし実績で安心したい方
2017年〜2026年まで一度も減配せず、着実に増配してきた実績。配当の安定感を重視する長期投資家に向いています。
🔭2027年の業績回復を見込んで中長期で持てる方
2026年の純利益急落は一時的要因の可能性が高く、2027予想EPS81.8円への回復が実現すればPER11倍と割安水準です。
🏢独自ビジネスモデルを応援できる方
「顧客満足度®」調査という参入障壁の高いデータビジネスの成長性に賭けたい方。
❌ こんな方には向いていません
🔴大型株・プライム市場のみの方
時価総額118億円の東証スタンダード小型株です。流動性リスクを許容できない場合は不向きです。
🟡PBR重視でお得感を求める方
PBR2.03倍は純資産の2倍以上の評価。「安く買いたい」という感覚では割高に映ります(高ROEの対価です)。
🟡業績急落の原因を確認できない方
2026/3期の純利益急落の原因(特別損失・M&A等)が会社IRで未確認のまま投資するのは避けましょう。
🔴短期売買を考えている方
1日の売買高が少ない小型株のため、まとまった数量の売買で株価が動きやすく、短期トレードには不向きです。
🐨 コアラ先生の一言:「2026/3期の業績急落の原因を会社IRで確認し、2027年の回復が見えたタイミングで少額から始める」というアプローチが、このような銘柄には合っています。焦らず情報収集を先に。

📋 まとめ:コアラ先生の総合評価

コアラ先生の評価
★★★★☆
(5点満点中4点)
評価ポイント判定コアラ先生のコメント
財務の安定性 ◎ 非常に高い 自己資本比率81%・実質無借金。高配当小型株の中でも群を抜く安全性。
配当の継続性 ○ 良好 10年間減配なし。純利益急落の2026年も配当を維持した。財務余力の証明。
収益性・ビジネスモデル ◎ 高収益体質 「顧客満足度®」という参入障壁の高いBtoBデータビジネス。通常ROE15〜25%。
割安感 △ 条件付き PBR2倍超は一見割高だが、2027予想EPS回復ならPER11倍。2026/3期落ち込みを織り込んだ現在株価には妙味。
リスク △ 要注意点あり 小型株の流動性リスク、2026年純利益急落の原因が未解明な点は必ず確認を。
🐨 コアラ先生の結論

オリコンは「自己資本比率81%・10年減配なし・ROE通常15〜25%」という 小型株としては異例の優等生的プロフィールを持つ銘柄です。

2026/3期の純利益急落は不安材料ですが、2027予想でEPS81.8円への大幅回復が見込まれており、 現在の株価917円は「2027予想PER約11倍」という割安水準にあります。

投資を検討する際は、まず①2026年の純利益急落の原因を会社IRで確認し、 ②2027/3期の第1四半期決算で回復軌道にあるかを確認してから、 少額から始めるアプローチが王道です。

公務員投資家として長期で保有できる体力があるなら、 財務の強さと増配実績は「守り」として機能してくれる可能性が高い一銘柄と見ています。
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配当金・業績データ(出典:IRBANK)
配当金:https://irbank.net/4800/dividend
財務データ:https://irbank.net/4800/results
株式指標:https://irbank.net/4800/per

株価データ
株価グラフはIRBANKの期末株価データを使用しています。 正確な現在株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/4800.T

配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 株価 × 100 = 配当利回り(%)
本記事の配当利回りは36円 ÷ 917円 × 100 ≈ 3.9%(2026年3月末時点の株価基準)。

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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 掲載データは2026年5月21日時点のものです(出典:IRBANK)。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。

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