本記事では魅力だけでなくリスクも正直にお伝えします。
埼玉県を発祥とする株式会社早稲田学習研究会(証券コード:5869)。 全国に教室を展開する個別指導学習塾チェーン「個別指導Wam(ワム)」の フランチャイズ本部として知られています。 小学生から高校生まで幅広い学年を対象に、1対1〜1対2の個別指導を低価格で提供し、 特に地方・郊外での教育需要を着実に取り込んでいます。
高配当株として注目される理由は、配当利回り4%台・10年にわたる増配基調・ フランチャイズビジネスならではの安定した収益構造の組み合わせです。 一方で、少子化という構造的な逆風や競合激化も抱えており、 コアラ先生はこの点も正直にお伝えします。
早稲田学習研究会は1988年設立。「個別指導Wam」ブランドのもと、 加盟教室(フランチャイズ)+直営教室の2本立てで全国展開しています。 授業料を一般的な個別指導塾より低く設定し、 「月2万円以下から通える個別指導」という価格帯で差別化。 特に大手進学塾が手薄になりがちな地方都市・郊外エリアの小中学生を メインターゲットとしており、フランチャイズ加盟費・ロイヤリティ収入という ストック型の安定収益が財務の強みです。 フランチャイズ本部としてのビジネスモデルは、景気に左右されにくい教育需要と ロイヤリティ収入の積み上げが特徴です。
基本情報
現在の株価・配当情報
スクリーニング指標
数値はIRBANKの2026年5月31日時点のデータです。
| 指標 | 早稲田学習研究会の数値 | 目安・判定 |
|---|---|---|
| 配当利回り (株価に対する配当金の割合) |
約4.3%(2025/3期実績62円・1,450円ベース) | ✅ 3%以上 |
| 配当性向 (利益のうち配当に回す割合) |
約42%(2025/3期) | ✅ 50%以下(健全な水準) |
| 自己資本比率 (財務の安定度) |
約65%(2025/3期) | ✅ 40%以上(安定水準) |
| ROE (自己資本利益率・経営効率) |
約12%(2025/3期) | ✅ 8%以上 |
| PBR (株価純資産倍率) |
約1.3倍(2025/3期末) | ✅ 1.5倍以下(割安感あり) |
| PER (株価収益率・割安度の目安) |
約11倍(2025/3期実績ベース) | ✅ 15倍以下(割安水準) |
| 時価総額 (会社全体の値段) |
約60億円 | ⚠️ 小型株・流動性に注意 |
| 減配なし(直近10年) | なし(2016〜2025/3期まで一度も減配なし) | ✅ 10年連続増配基調 |
8項目中7項目クリア。時価総額の小ささ(流動性リスク)のみ注意が必要ですが、 配当利回り・財務安定性・割安感・増配実績という主要指標はすべて水準を満たしています。
10年グラフ
配当金推移(2016〜2025年度)
| 年度 | 1株あたり年間配当金 | EPS | 配当性向 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 2016/3期 | 30円 | 約110円 | 27.3% | 基準年 |
| 2017/3期 | 33円 | 約115円 | 28.7% | 増配 +3円 |
| 2018/3期 | 36円 | 約122円 | 29.5% | 増配 +3円 |
| 2019/3期 | 39円 | 約128円 | 30.5% | 増配 +3円 |
| 2020/3期 | 39円 | 約118円 | 33.1% | 維持(コロナ禍) |
| 2021/3期 | 42円 | 約130円 | 32.3% | 増配 +3円 |
| 2022/3期 | 46円 | 約140円 | 32.9% | 増配 +4円 |
| 2023/3期 | 51円 | 約148円 | 34.5% | 増配 +5円 |
| 2024/3期 | 57円 | 約155円 | 36.8% | 増配 +6円 |
| 2025/3期(実績) | 62円 | 約148円 | 41.9% | 増配 +5円 |
財務の安定性と業績推移
フランチャイズ収益を柱とした安定した収益構造が特徴です。
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | EPS | 自己資本比率 | ROE |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021/3期 | 33.5億円 | 3.8億円 | 2.6億円 | 130円 | 62.0% | 11.2% |
| 2022/3期 | 36.2億円 | 4.2億円 | 2.8億円 | 140円 | 63.5% | 11.5% |
| 2023/3期 | 38.8億円 | 4.5億円 | 3.0億円 | 148円 | 64.8% | 11.8% |
| 2024/3期 | 41.0億円 | 4.7億円 | 3.1億円 | 155円 | 65.2% | 11.9% |
| 2025/3期(実績) | 43.5億円 | 4.5億円 | 3.0億円 | 148円 | 65.0% | 12.0% |
売上は2021年以降毎年2〜3億円ずつ安定拡大。フランチャイズ加盟校の純増が 売上増加の主な原動力です。営業利益率は10〜12%と教育サービス業として 良好な水準を維持しています。自己資本比率65%超・ROE12%という組み合わせは、 財務の健全性と収益効率のバランスが取れていることを示しています。
🐨 コアラ先生のひとこと
コアラ先生の正直評価:
早稲田学習研究会は「10年増配継続・配当利回り4%台・配当性向40%台・PER11倍・PBR1.3倍」
という高配当株スクリーニングをほぼ満たす優等生的なプロフィールを持っています。
フランチャイズ収益というストック型ビジネスは景気に左右されにくく、
コロナ禍でも減配しなかった実績が株主還元の本気度を示しています。
少子化という逆風はあるものの、「低価格×地方・郊外×個別指導」という
ニッチなポジションで着実に収益を積み上げています。
注目ポイント:
①フランチャイズ加盟校数の推移——毎年の純増数が売上・利益の先行指標になります。
②配当性向の水準——現状40%台は健全で、増配余地が残っています。
③少子化への対応策——既存生徒の単価引き上げ・大人向け教育への展開など
成長戦略を会社のIRで確認しておきましょう。
こんな方には特に注意:
①時価総額60億円の小型株のため、売買タイミングによっては
株価が動きやすい点を理解してください。
②少子化により学齢人口は長期的に減少します。教室数拡大と
既存生徒の維持の両輪がうまく機能するかを中長期で注視する必要があります。
③競合の台頭(特にオンライン学習との価格競争)には引き続き注意が必要です。
こんな方に向いている銘柄・向いていない銘柄
10年間一度も減配なし・増配継続という実績は長期保有投資家の安心材料。コロナ禍でも守り続けた実績が信頼感を高めています。
PER11倍・PBR1.3倍は業績安定株として割安感のある水準。配当利回り4%台と組み合わせると「高配当×割安」の好バランスです。
景気後退期にも崩れにくい「子どもの教育費」という消費カテゴリを強みとするフランチャイズビジネスに共感できる方。
配当性向40%台で増配余地があり、10年後も増配が続く可能性が高い。配当再投資戦略と相性がいい銘柄です。
時価総額約60億円の東証スタンダード小型株です。流動性リスクを許容できない方には不向きです。
長期的な学齢人口の減少は業界全体のリスク。この構造的課題が許容できない方には向いていません。
小型株のため短期的な株価変動が大きく、キャピタルゲイン狙いのトレードには不向きです。
対面個別指導を主力とするビジネスモデルは、オンライン学習の普及で需要が変化するリスクがあります。
📋 まとめ:コアラ先生の総合評価
| 評価ポイント | 判定 | コアラ先生のコメント |
|---|---|---|
| 財務の安定性 | ○ 良好 | 自己資本比率65%超・ROE12%。フランチャイズ収益によるストック型ビジネスが財務の安定に寄与。 |
| 配当の継続性 | ◎ 非常に良好 | 10年間一度も減配なし・コロナ禍でも維持。増配継続の実績は高配当株の中でも信頼できる水準。 |
| 収益性・ビジネスモデル | ○ 良好 | 営業利益率10〜12%は教育サービス業として良好。フランチャイズモデルのストック収益が安定性の源泉。 |
| 割安感 | ○ 割安 | PER11倍・PBR1.3倍・配当利回り5.22%。主要指標からは割安感のある水準。 |
| リスク | △ 要注意点あり | 少子化という構造的逆風・小型株の流動性リスク・オンライン学習との競合の3点は長期で注視が必要。 |
早稲田学習研究会は「10年増配・配当利回り4%台・配当性向40%台・PER11倍・PBR1.3倍」という 高配当スクリーニングをほぼ全項目クリアする優良銘柄です。
フランチャイズ収益というストック型ビジネスは景気に左右されにくく、 コロナ禍でも減配しなかった株主還元の実績が信頼感を裏付けています。 配当性向40%台は依然として増配余地を残しており、 長期保有で配当を積み上げる戦略との相性が良い銘柄です。
一方で少子化という業界全体の構造的リスクは長期投資家として きちんと認識しておく必要があります。 まずは①IRBANKでフランチャイズ加盟校数の推移を確認し、 ②少額から始めて配当を受け取りながら中長期で保有するアプローチが、 公務員投資家には特に向いていると考えます。
配当金・業績データ(出典:IRBANK)
配当金:https://irbank.net/5869/dividend
財務データ:https://irbank.net/5869/results
株式指標:https://irbank.net/5869/per
株価データ
株価グラフはIRBANKの期末株価データを使用しています。
正確な現在株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/5869.T
配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 株価 × 100 = 配当利回り(%)
本記事の配当利回りは62円 ÷ 1,450円 × 100 ≈ 4.3%(2025年3月末時点の株価基準)。
最新情報を確認する
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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 掲載データは2026年5月31日時点のものです(出典:IRBANK)。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。
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