【高配当株】セイノーホールディングス(9076)を徹底分析!
西濃運輸系陸運大手、DOE4%配当方針・PBR1倍割れ・配当利回り4%台の実力

⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 掲載しているデータは2026年5月21日時点のものです(出典:IRBANK)。 株価・配当金は変動しますので、投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。

岐阜県大垣市に本社を構えるセイノーホールディングス株式会社(証券コード:9076)。 「西濃運輸」ブランドで知られる、日本を代表する陸運・物流グループの持株会社です。 時価総額約4,850億円の東証プライム上場の大型株です。

宅配便・路線トラック・チャーター便・3PLなど幅広い物流サービスを展開し、 全国に約200カ所以上の営業所を持つインフラ的存在です。 「物流が止まれば日本経済が止まる」という文脈で語られる社会インフラ型ビジネスを担う企業です。

コアラ先生がこの銘柄に注目した理由は大きく2つ。ひとつはPBR 0.95倍という1倍割れの割安水準。 もうひとつは「DOE(株主資本配当率)4%以上」という独自の配当方針です。 利益が少ない年でも一定水準の配当を支払う仕組みが、高配当株投資家の注目を集めています。 IRBANKのデータをもとに徹底解説します。

✅ セイノーホールディングス(9076)の3つの強み
🚚 社会インフラとしての安定需要:西濃運輸ブランドで全国に物流ネットワークを展開。ネット通販の拡大を追い風に荷物量は長期的に増加傾向。物流は景気後退局面でも需要の底堅さがある。
💰 DOE4%以上という独自の配当方針:一般的な「配当性向○%」ではなく、自己資本に対して4%以上の配当を行うDOE基準を採用。利益が多少減っても安定した配当を維持する仕組みで株主還元への強い意思を示している。
📦 物流2024年問題の追い風・2026/3期で過去最高業績:ドライバーの時間外労働規制強化(2024年4月)により運送費の値上げが浸透。2026/3期は売上8,130億円・営業利益376億円と過去最高を更新した。
🔵 DOE(株主資本配当率)とは?セイノーHDの独自配当方針を解説

通常の配当性向(EPS × ○%)と異なり、DOE(Dividend On Equity)は 自己資本(純資産)に対して一定割合の配当を行う方針です。

計算例:BPS(1株純資産)2,732円 × DOE4% = 約109円

利益が減少しても純資産の残高に連動して配当が決まるため、 業績変動の影響を受けにくく、株主にとっては安心感があります。 ただし、2021/3期のようにコロナ禍で業績が大幅悪化した際には 39円→27円の大幅減配が発生した経緯もあり、「絶対に減配しない」という保証ではない点は 念頭に置いてください。

基本情報

セイノーホールディングス株式会社
9076
陸運業(物流・運送)
東証プライム
3月(3月31日)
年2回(中間・期末)
路線トラック・宅配・チャーター便・3PL・国際物流
2026年5月21日時点

現在の株価・配当情報

配当利回り(2026/3期実績104円ベース)
3.97%
現在の株価
2,619円
1株あたり年間配当金(2026/3期実績)
104円
計算式:104円(2026/3期実績配当)÷ 2,619円(株価)× 100 ≈ 3.97%
⚠️ 株価・配当金は常に変動します。必ず最新情報をご自身でご確認ください。
🔔 注目ポイント:2022/3期29円→2023/3期56円→2024/3期100円と急増配!PBR1倍割れも注目

2022/3期まで30円前後だった配当金が、2023/3期に56円(+27円)、 2024/3期には100円(+44円)と、わずか2年で3倍以上に急増。 これは「DOE4%以上」の配当方針に基づき、蓄積された純資産(BPS)に連動する配当が 業績回復とともに一気に引き上げられたためです。 2025/3期102円、2026/3期104円と高水準が継続しています。 また、PBR 0.95倍という解散価値を下回る水準も注目点です。 「割安な大型物流株+4%超の高配当」という組み合わせが投資家の関心を集めています。

スクリーニング指標

数値はIRBANKの2026年5月21日時点のデータです。

指標セイノーHDの数値目安・判定
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
3.84%(2026/3期実績104円ベース) 3.5%以上 ✅
自己資本比率
(財務の安定度)
56.1%(2026/3期) 40%以上 ✅
PER
(株価収益率・割安度の目安)
15.25倍(2027/3期予想EPS169円ベース) ⚠️ 15倍ちょうどの境界水準
PBR
(株価純資産倍率)
0.95倍(PBR1倍割れ) 1.5倍以下 ✅✅(解散価値以下)
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
66.2%(2026/3期) ⚠️ やや高め(60%超)
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
6.2%(2027/3期予想) ⚠️ 8%未満(陸運業の特性:後述)
営業キャッシュフロー
(実際の現金の流れ)
+566億円(2026/3期) プラス ✅
時価総額
(会社全体の値段)
約4,850億円 100億円以上 ✅(大型株)

ROEが6%台と低い点は、陸運業の特性によるものです。 トラック・倉庫・土地などの多額の固定資産が必要なビジネスのため、 分母の自己資本が大きくなり、ROEが下がりやすい構造です。 業種平均と比較すると適正水準であり、単純に他業種と比べてNG判定とするのは適切ではありません。

10年グラフ

2018/3期に利回りが下がって株価が約1,961円(概算)と高水準になりました。 その後コロナ禍で利回りが上昇(=株価下落)し2020/3期は約1,175円まで下落。 2023/3期の大幅増配(29円→56円)で利回り向上が注目され株価が回復、 2024/3期には100円配当で約2,114円、2025/3期には約2,308円(概算)と上昇しています。 2026年6月21日時点の株価は2,619円です。 ※グラフの値は配当金÷配当利回りから逆算した概算値です。正確な株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
増配 減配 維持
2021/3期の39円→27円(減配)はコロナ禍による業績悪化が原因です。 その後2022/3期29円から急速に回復し、2023/3期56円、2024/3期100円と わずか2年で約3.4倍に急増配。これは純資産(BPS)の蓄積に連動するDOE方針により、 業績の回復とともに配当が一気に引き上げられた結果です。 2026/3期実績は104円と高水準が続いています。
2016〜2022/3期は配当利回りが1.5〜3.3%と、高配当株の基準(3.5%)を下回る水準でした。 2023/3期の大幅増配後は3.84%と基準を超え、 2024/3期には4.73%と高配当株として本格的に注目される水準に。 2025/3期4.42%、2026/3期実績ベースで3.84%と4%台を安定維持しています。

配当金推移(2016〜2026年度)

年度1株あたり年間配当金前年比
2016/3期28円基準年
2017/3期27円減配 -1円
2018/3期30円増配 +3円
2019/3期32円増配 +2円
2020/3期39円増配 +7円
2021/3期27円減配 -12円(コロナ禍)
2022/3期29円増配 +2円
2023/3期56円増配 +27円(+93%・DOE方針引き上げ)
2024/3期100円増配 +44円(2倍・別途積立金取り崩し)
2025/3期102円増配 +2円
2026/3期(実績)104円増配 +2円(高水準継続)
📝 総評:2017年と2021年に減配がありました。特に2021/3期はコロナ禍で業績が悪化し、39円→27円と大幅減配。一方、2023年以降は急速な増配が続き、2026/3期実績は104円と2016年比で約3.7倍になっています。

財務の安定性と業績推移

陸運業大手として、売上・利益ともに長期的な右肩上がりが続いています。

年度売上高営業利益純利益自己資本比率営業CF
2016/3期5,555億円262億円189億円63.0%+306億円
2018/3期5,961億円279億円200億円63.4%+413億円
2020/3期6,256億円297億円258億円65.1%+350億円
2021/3期5,920億円246億円167億円62.4%+387億円
2023/3期6,315億円285億円190億円63.2%+393億円
2024/3期6,428億円234億円146億円62.4%+484億円
2025/3期7,374億円299億円193億円51.5%+527億円
2026/3期8,130億円376億円236億円56.1%+566億円

2026/3期の業績は売上8,130億円・営業利益376億円と過去最高を更新しました。 「物流2024年問題」(ドライバーの時間外労働規制強化)により、 荷主企業が運賃値上げを受け入れざるを得なくなり、 運賃単価の改善が売上・利益を押し上げました。

2025/3期に自己資本比率が65%から51.5%へ大幅低下しています。 これはM&Aや積極的な設備投資(物流センターなど)による借入金の増加が主因とみられます。 2026/3期は業績回復により56.1%に改善しています。 長期的には安定した財務を維持してきた企業であり、この低下を過度に懸念する必要はないと コアラ先生は判断していますが、今後の推移は継続的に確認が必要です。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

この銘柄に注目した理由:
セイノーHDの魅力はPBR1倍割れ×配当利回り4%超という組み合わせです。 PBR0.95倍は会社の解散価値を株価が下回っていることを意味します。 これは「株式市場がこの会社を不当に安く評価している可能性がある」サインです。 東証がPBR1倍割れ企業への改善要請を続けている中、セイノーHDも 自己株買いや増配で株価価値の向上に取り組んでいます。 陸運インフラという景気耐性のあるビジネスで、4%の配当をもらいながら PBRが1倍に戻る過程でのキャピタルゲインも期待できる銘柄です。

🌱

初心者へのアドバイス:
「ドライバー不足・物流網の効率化」という社会課題は今後も続きます。 セイノーグループは規模の大きさと全国ネットワークを活かし、 この課題の解決者として業績成長が期待できます。 ネット通販の拡大も物流需要を長期的に下支えします。 時価総額4,850億円の大型株なので流動性も高く、初心者にも扱いやすい銘柄です。

⚠️

注意点:
①過去に2回の減配(2017年・2021年)がありました。「DOE4%以上」の方針はありますが、業績が大きく悪化した場合は減配の可能性があります。 ②ROEが6%台と低めです。大量の固定資産を抱える陸運業の特性ではありますが、 資本効率の改善が株価上昇の鍵を握ります。 ③2024/3期は配当性向119%と純利益を上回る配当を支払いました。 これは別途積立金の取り崩しによるものですが、持続性の観点から注意が必要です。 2026/3期には66.2%と正常化しています。 最新情報は必ずIRBANKや会社のIRページでご確認ください。

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配当金・業績データ(出典:IRBANK)
配当金:https://irbank.net/E04198/dividend
財務データ:https://irbank.net/E04198/results
株式指標:https://irbank.net/E04198/valuation

株価データ
グラフ内の年末株価は「配当金 ÷ 配当利回り」から逆算した概算値です。 正確な株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/9076.T

配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 現在株価 × 100 = 配当利回り(%)
本記事の配当利回りは2026/3期実績104円 ÷ 2,619円 × 100 ≈ 3.97%で計算しています(2026年6月21日時点)。

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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 掲載データは2026年5月21日時点のものです(出典:IRBANK)。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。

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